フランスでは、額縁を買うときは、店に絵などを持って行き、その絵に合わせて、竿といわれる額縁の木の部分が3メートルくらいの長い棒状になっているものを切って、組み合わせてつくってもらうのが一般的です。日本のように規格サイズというものがなく、でも そういったものを店先でみたこともありますが、一般的には、いわゆるすべてオーダーメイドです。額縁は、たくさんあるサンプルの中から選べます。
わたしがフランス額装を学んだアトリエは、額縁店を営んでいたので、当然のようにフランス式で
絵などに合わせてマットをつくり、それに合わせて額縁をオーダーしていました。わたしは、額縁が好きすぎて中にいれた150円のポストカードに100倍もするような値段の額縁をつくったりしていました。額装するときは、基本的には 縦も横も絵のはいる窓から等幅でマットをつくるのが美しい、と考えます。あえて、窓の下の部分を大きめにデザインすることもよくありますが。
映画などを見るときに、インテリアなどをよく見ると、壁に額がたくさん飾ってあったりします。マットも等幅だったりして、外国は額縁、やっぱりオーダーなんですね、と思いながらみています。
今、アトリエジャンジョンブルをやるようになり、生徒さんたちに額装をお教えしていますが、
生徒さん達の作品は、規格サイズの額縁を選ぶことが多いです。ポストカードには、インチサイズの額も、もし仮に額縁をオーダーしてつくったとしても サイズ感の違いは、数㎝の差ぐらいでかないであろうと思われます。なので、規格サイズの中から、額縁のを決めて、マットを作成するようになりました。少しゆとりをもった感じに仕上げたいときは、その上のサイズの八ツ切サイズで。
ただフレームの模様や色の選択の幅は、かなり狭まります。
インチサイズにあきてしまった時は、A4サイズやB5サイズなどの近い大きさの、ちょっと矩形の違うものを選ぶのも楽しいと思います。ただ、額縁のデザインの種類は少ないですが。
フランス額装は、額装の構成がわかれば、いろいろ工夫ができます。それを考えるのもまた、楽しいですね。
参考までに額縁の内部のサイズ
インチサイズ 203mm x 254mm
八つ切サイズ 242mm x 303mm
太子サイズ 288mm x 378mm
A4サイズ 210mm x 297mm（紙のサイズ＊縁のサイズとは多少異なるかも）
B5サイズ 182mm x 257mm（紙のサイズ＊縁のサイズとは多少異なるかも）
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