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  • ke1k0-sa1to

額装事情の違い


日本では、額に絵をいれようと思うと、額縁屋さんにいったり文房具屋さんにいき、

出来上っている既成のサイズの額縁の中から好きな物を選んで、マットを切ってもらい

額の中にいれることが多いと思います。

フランスでは、既成の額縁は、ほぼほぼなくて、すべて額縁のコーナーサンプルから好きな物を選んで、その絵に合わせて、額縁を切って、組み立ててもらいます。日本でいうオーダースタイルがほとんどのようです。ですが 料金が日本ほど高価ではありません。日本では、輸入しているので仕方ないとは思うのですが……。いつも羨ましいと思ってしまいます。

日本での額縁の成り立ちとフランスでの額縁の成り立ちが違うので、それも関係しているのかもしれません。日本の家を思い描くと、壁に絵を飾る、という文化はほとんどありませんでした。

絵などは鴨居の上に斜め下を向け飾ってるのを、よく見ませんでしたか?それから、床の間の掛け軸ですね。あとは、壁ではなく 襖で仕切り、縁側があったり、障子があったり……。それはそれで素敵ですが、額を飾る場所はなかなかないですね。

いっぽうフランスは、あの装飾的な壁の家や教会。そもそもフレスコ画などを直接壁に描いて装飾を施していました。そしてだんだん 額縁のような装飾ごと切り取って 額縁として飾るようになった歴史があります。装飾に対する歴史というか意気込みは、素晴らしいですね。額縁もよく調べていくと

フランススタイルとかオランダスタイルとか特徴があります。美術の展覧会に行ったときも、額縁まで気にしてみると、ゴッホやフェルメールの絵にはオランダスタイルの額縁が使ってあったり、なるほどなるほど、と見所が増えたりします。インテリアと密接な関係があるので、いろいろ想像しながらみるのも楽しいですね。



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